250ccのバイクは車検がない分、自分でしっかりと整備・メンテナンスしてあげる必要があります。
しろくま
ぺんぎん
チェーンメンテナンスは簡単な整備ですが、回数としては頻繁に行うもののなので、真っ先に覚えておきたい整備の一つです。
これから自分で整備をやるぞという人は、まずはチェーンメンテナンスからマスターしましょう!
この記事ではYAMAHA YZF-R25のチェーンメンテナンスを参考に、メンテナンスに必要な道具と方法、メンテナンス頻度について解説します。
Contents
チェーンメンテナンスの目的
チェーン内部のゴムを劣化から守る
まずは、チェーンメンテナンスをやる目的を理解しておきましょう。
チェーンをメンテナンスする目的は、単にオイルを塗って滑りを良くするということではありません。
実はバイクのチェーンは「シールチェーン」と「ノンシールチェーン」の2種類に大きく分かれています。
YZF-R25や最近の多くのバイクには「シールチェーン」が使われています。
「シールチェーン」は、ママチャリのチェーンなどとは違って、少し複雑な構造をしています。
上の写真は、シールチェーンの断面を示しています。
赤色のリングはゴム素材で、内部のグリスが外に漏れないようにフタをして密閉する構造になっています。
こうすることで、チェーン内部の滑りが保たれるのでチェーン自体の寿命が長くなります。
しろくま
実は、オイルを塗るのはこのゴムが劣化しないようにするためなんだよ〜
ぺんぎん
オイルで滑りが良くなるというのもありますが、注油する本当の目的はシールチェーンのシールを守ることです。
汚れやサビによってシールが痛むと、中のグリスが流出してしまい、一気にチェーンが劣化してしまいます。
したがって、チェーンメンテナンスをする時にはこのシールを保護するということを意識して整備しましょう。
YZF-R25のチェーンメンテナンスに必要な道具
チェーンクリーナーとチェーンオイル
チェーンメンテナンスに必要な道具は、チェーンクリーナーとチェーンオイル(チェーンルブ)です。
チェーンオイルとチェーンルブは同じ意味なので気にしなくて大丈夫です。
小物類は、ブラシ(大体クリーナーに付属)とペーパーウェス、汚れ飛散防止用のダンボールがあれば十分です。
手もかなり汚れるので、軍手や作業用グローブがあると良いです。
今回用意したものはこちらです。
YAMAHAの車両なので、オイル類はYAMALUBEでそろえてみました。
チェーンクリーナーとオイルのセットもあるので、まとめて買ってしまえばOKですね。
チェーンクリーナーを選ぶ時は、シールチェーンに対応したものを選びましょう。
対応していないと、シールのゴムを痛めてしまいます。
YAMALUBEのチェーンオイルには、ウェットタイプとドライタイプがありますが、これは好みによるので最初は気にしなくて大丈夫です。
ウェットタイプは粘度が低くてチェーンに浸透しやすい一方で、塗りすぎると走行中に飛び跳ねるという欠点があります。
ドライタイプはオイルの効果が長続きする一方で、汚れを吸いやすいという欠点があります。
どちらも一長一短なので、好きな方を選びましょう。
リアスタンドは必要?
YZF-R25はセンタースタンドがないので後輪を浮かすことができません。
つまり、チェーンの全周を掃除するためにはいちいちバイクを移動させてタイヤを回す必要があります。
これを解決するには、バイクの後輪を浮かせるためのメンテナンススタンドというものを買わなければいけません。
メンテナンススタンドは、一般的なものだと1万円前後、安いもので4,5千円で手に入ります。
なくてもなんとかなりますが、ここをケチると結構大変なので、余裕があれば買ってしまいましょう。
チェーンメンテナンスの手順
チェーンクリーナーで汚れを落とす
まずは、YAMALUBE スーパーチェーンクリーナーを使って汚れを落とします。
汚れやクリーナー液がタイヤに飛び散ると、タイヤが劣化してしまうので、写真のようにダンボールなどでガードしておきましょう。
床にもダンボールを敷いて汚れないようにします。
チェーンクリーナーは多めに勢いよく吹き付けて、汚れが浮き出るまで1分ほど待ちます。
チェーンクリーナーを吹き付けて1分ほど待ったら、付属のブラシで隙間の汚れをかき出します。
軽めにこするだけでどんどん汚れが出てきます。
なんだかこするほどチェーンが汚れて見えます。笑
ブラシで汚れをかき出したら、ペーパーウェスで汚れをふき取ります。
手もウェスも真っ黒になりますが、チェーンはかなり綺麗になりますね!
このように、スプロケット側からも掃除してあげるとチェーンの両面を綺麗にすることができます。
チェーンクリーナーを吹き付けてブラシで軽くこするだけでも、ちょっとしたサビだったら綺麗にすることができます。
チェーンオイルを注油する
チェーンクリーナーでチェーンの汚れを落としたら、YAMALUBE チェーンオイルを注油していきます。
どこまで注油したかわからなくなるので、写真のようにテープで開始位置をマークしておくと良いです。
YAMALUBE チェーンオイル(ウェットムースタイプ)は泡状になってオイルが出てきます。
チェーンの1コマずつ、丁寧にオイルを注油していきましょう。
注油が終わったら、約15分間放置してオイルが浸透するのを待ちます。
注油のコツは、シール部分と、ローラー内部にオイルが浸透するような場所を狙うことです。
他の部分は、最後に余分なオイルを拭き取るときに、さっと表面に塗ってあげる程度でOKです。
注油してから15分経ったら、余分なオイルをペーパーウェスで拭き取って作業完了!
しろくま
以上でチェーンメンテナンスは終了です!
どうでしょうか、メンテナンス前後を比較すると、輝きと潤いが全然違いますね。笑
本当はサビが出る前にメンテナンスしてあげないといけないですね。
チェーンメンテナンスの頻度は?
メーカー推奨は500kmごとに注油、1,000kmごとにクリーニング
さて、ここまでチェーンメンテナンスの方法を紹介しました。
それではチェーンメンテナンスはどれくらいの頻度でやるのが良いのでしょうか?
チェーンメーカーのD.I.D社によると、
メンテナンスの目安は長くても約500km走行ごと、また雨天走行後はチェーンルーブが流失しますので、走行後は必ずメンテナンスを行いましょう。
メンテナンス | DID
500kmごとにメンテナンスを推奨していますね。
また、メンテナンスの2回に1回はクリーニングをするということです。
年間5,000km走るとしたらクリーニング5回、注油作業10回ということですね。
走行距離や天候条件に応じてしっかりと愛車のメンテナンスをしてあげましょう!
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